Proxy環境下でUbuntu 16.04LTS日本語版デスクトップ環境を構築

前提環境

Linux系環境が手に入れられました。ハードウェアが準備できて、環境の準備です。

環境準備用PC

  • OS: Windows系
  • インストーラ作成用USBメモリ: 2GB
  • Proxy環境の中にいる

Linux環境構築ハードウェア

  • 詳細はもにょもにょ
  • NVIDIA Titan Xp搭載
  • インストール時はネットワークつながない

UbuntuのインストールUSB作成

ISOイメージの入手

Ubuntu 16.04LTS日本語版を選びました。Ubuntu 16.04 LTS 日本語からダウンロードして、インストールUSBを作ります。

インストールUSBの作成

USBスティックは2GBあれば十分です。Keledgebさんに手順が詳しく書いてあります。

Rufus その1 - WindowsでライブUSBメモリーを作成するアプリ・UbuntuのライブUSBメモリーを作成する - kledgeb

注意点

イメージモードは、ISOモードではなく、DDモードを。

RufusがSyslinux 6.03/20151222の入手に使っているリンクが死んでいたり(そもそもhttpで危ない?)、なんとかしたところでgithubでissueがでてたり、今ひとつ信用できません。 DDモードを使いましょう

OSインストール作業

いろんなインストール方法がありますが、解説はスキップ。エッセンスだけ。

  1. インストール言語:日本語を選択
  2. Ubuntuのインストール準備
    • Ubuntuのインストール中にアップデートをダウンロードする

      → インストール時ネットワークにつなげていないので実施しませんでした

    • グラフィックス、Wi-Fi機器、Flash、MP3やその他のメディアに必要なサードパーティーソフトウェアをインストールする

      → チェックした

  3. インストールの種類
    • ディスクを削除してUbuntuをインストール
    • 新しいUbuntuのインストールにLVMを使用する

あとは適当に。

日本語フォルダ名の英語化

起動して最初に日本語フォルダを廃絶します。Ctrl+Alt+Tを押してターミナルを起動。下記コマンドでフォルダ名を英語名に書き換えて再起動。

LANG=C xdg-usesr-dirs-gtk-update
reboot

参考:Ubuntuでホームディレクトリの中身を英語にする - Qiita

Proxyの設定

システム設定からプロキシ設定しておきます。

Ubuntu プロキシ設定方法(インターネット) - Qiita

設定後LANケーブル接続。

ifconfig
ping www.google.co.jp

インターネッツにつながってたら、それなりの反応をするはず。

システムのアップデート

ネットワークに接続できるようになったところで、色々なパッケージのアップデート。

sudo apt update
sudo apt upgrade
reboot

セキュリティソフト(ウィルス対策ソフト)の導入

Proxy環境といえば学校や会社が定番ですが、セキュリティ規定で何らかのウィルス対策ソフトを入れないとならない方は多いでしょう。軽く探してみましたが、以下2つの記事が詳しそうです。 しかし、Linux機は、セキュリティソフトいらないと断言している方は、なんなんだろうな。

主に個人利用のウィルス対策ソフトの比較評価

こちらのページが鬼気迫る勢いでリストアップしていました

Linux用ウイルス対策ソフトまとめ

評価対象ソフト

  • ClamAV
  • ESET NOD32 for Linux Desktop
  • Avast
  • AVGli
  • Comodo
  • Avira
  • Bitdefender
  • Panda
  • F-PROT
  • Dr.Web

法人利用も含めたウィルス対策ソフトの紹介

ノートンさん競合ソフトも紹介していて良いんですか(ありがとうございます)

Linuxウイルス対策まとめ|予防策からセキュリティソフトまで

リスト掲載ソフト

  • Symantec Endpoint Protection(シマンテック)
  • ServerProtect for Linux(トレンドマイクロ)
  • McAfee Complete Endpoint Protection – Business(マカフィー)
  • エフセキュア Linux セキュリティ(エフセキュア)
  • Kaspersky Endpoint Security for Linux(カスペルスキー)

ESETのNOD32も法人対応ありますがリストからは抜けています。

NVIDIA製ドライバのインストール

デフォルトでは、Nouveauがドライバとして設定されていると思いますが、新しいNVIDIAのグラボですと、 対応している解像度が限定的だったり、 Ctrl+Alt+F1の仮想コンソールが上手く動作しなかったりすると思います。

GPGPUで計算量だけ必要な場合は、UEFIで設定してマザーボード・オンボードのGPUを使ったりしましょう。

詳しい手順は、探せばいろいろ

参考:

Docker環境の構築

で、最後にNVIDIA-Docker環境の構築です。

Dockerインストール

Installation (version 2.0) · NVIDIA/nvidia-docker Wiki · GitHub

Proxy設定(ホスト側)

Control Docker with systemd | Docker Documentation

sudo mkdir -p /etc/systemd/system/docker.service.d
cd /etc/systemd/system/docker.service.d
sudo vi http-proxy.conf
sudo vi https-proxy.conf
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl restart docker
systemctl show --property=Environment docker

http-proxy.confの中身

[Service]
Environment="HTTP_PROXY=http://proxy.example.com:80/"

https-proxy.confの中身

[Service]
Environment="HTTPS_PROXY=http://proxy.example.com:80/"

Proxy設定(Dockerの内側)

DNSの設定

HttpProxyの場合、ドメイン変換が必要なので内部ネットワーク向けのDNSを取得します。

nmcli dev show | grep DNS

ここで得られたDNSを/etc/docker/daemon.jsonに追記。

{
  "dns":["XXX.XXX.XXX.XXX"]
}

参考:Fix Docker's networking DNS config | Notes on development | Robin

Proxyの設定

~/.docker/config.jsonを変更する(なければ作成)

{
  "proxies":
  {
    "default":
    {
      "httpProxy": "http://proxy.example.com:80/",
      "noProxy": "localhost"
    }
  }
}

改めてdockerを再起動して終わり。

sudo systemctl restart docker

参考:Configure Docker to use a proxy server | Docker Documentation

たたかいはこれから

ということでがんばりましょう。